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えいがとんせいにっき

映画ミーハーのとてつもなく浅い世界

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友松直之「バラードに抱かれて」(1993) 

バラードに抱かれて

バラードに抱かれて (1993)
監督/脚本:友松直之
企画:幻想配給社
製作/配給:ENKプロモーション
撮影/照明:横山健二
特殊効果:鹿角剛(鹿角剛司)
造型:寒河江弘進戸宏樹
主題歌「バラードに抱かれて」
作詞:友松直之
作曲/歌:ケンスザキ
ピアノ:TOJKURO
挿入歌「ビデオ・ノイズ・ファック」「Breaking Heavy Time」
作詞:友松直之
作曲:越智淳哉
演奏:MINUS
挿入歌「さよなら」「うさぎ」
作詞:アリスセイラー、深尾彰子(うさぎ)
作曲/歌:アリスセイラー
演奏:アマリリス
挿入歌「セメントカルテットの歌」
作詞作曲:岡秀樹
歌:友松直之(他)
出演:岡秀樹、三澤史郎、竹橋団、友松直之、平みゆき、ジーコ内山、林日出夫、浜田智彰、大橋浩二、横山健二、アリスセイラー、鹿角剛、大河原知里(エキストラ)

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(例によって純愛戦記よりエディット)
「バラードに抱かれて」は、ぼくの商業映画監督デビュー作になった(そのキッカケはキング・オブ・ピンク・久保新二さんにENKプロモーションのプロデューサーを紹介してもらったこと)。ぼくは25歳だった。成人映画は一本数百万円という超低予算で製作されている。余程手慣れた早撮り監督でないと予算内の製作は難しい。ぼくはいつもの自主制作のような製作体制を組みたかったので、自己資金を200万ほど用意する事にした。もちろん出資したからと言って権利が持てる契約ではないので出し損と言ってしまえばそれまでである。とは言うものの根が自主映画のぼくとしては、自分の作品に自分で金を出すのは当たり前だ。上映を自分でしなくて済むし、より多くの人に観てもらえる。それで充分ではないか。一万円札なんてただの紙だ。

================================================

バラードに抱かれて(2)

本作のあらすじは、こうです。

元パンクバンドのボーカルだった青年は、バンド時代に自分が運転するバイク事故で死なせた同性愛の恋人の面影を忘れられないでいた。現在、昔の輝きを失い落ちぶれてしまった彼はヤクザが経営する非合法ビデオショップの店番に甘んじ、そのヤクザ者の慰みものになっていた。

バラードに抱かれて(3)
 この頃からすでにベッドシーンにおける台詞の多さは際立っているw

ある時、自分が店で売っているビデオの中に一本だけ飛びぬけて高額な値段の付いたタイトルを見つけた青年は、好奇心からビデオを再生し驚愕する。それはスナッフビデオであり、そこで首を切り落とされる少年は想い出の恋人とそっくりだった。青年はその少年の仇にビデオショップの社長と若頭兼ビデオ監督(友松直之)をブッ殺すことを決意し、実行に移す。

バラードに抱かれて(4)

と、こんな感じなのですが、これは表向きのあらすじであり、実際は我々観客(鑑賞者)にいろいろと考える余地を与えている内容となっております。簡単にいえばもっと幻想的・悪夢的な内容であり、このスナッフビデオも実際に存在したものなのかどうなのか分からないというか…どちらかというと"なかった"といえる…。全てはかつての恋人を想い半ばで死なせてしまったという後悔、積年の思いから心を病んでしまった主人公の妄想であり、その果てに引き起こすほとんど言い掛かりに近い殺人衝動は、まさに「タクシードライバー」のバリエーションといえるものなのです。さらには「ビデオドローム」であり、ロック・ムービーであり、そのあげく甘酸っぱい怪談ものであるという…60分でここまで詰め込めるのか!?という怪作となっています。

バラードに抱かれて(1)

この甘酸っぱさというか、キザというか、ロマンティックというか、胸キュンな要素はいろいろなシーンおよび設定から受ける印象でありまして、これがまたいちいち憎いのであります。怪我が完治しているのに手放せない松葉杖、切断された電話線、隣の女の子…その中でも一番グっとくるのはラストシーンです。今も昔もラストで胸をキュンとトキめかせるのは友松監督の専売特許なのです(「コギャル喰い」とか、最近では「メイドロイド」なんかもそうですよネ)。

自主映画時代から比べるとエロ・グロ・ダークな要素が格段にUPした本作でもやっぱり観終わったあとにトモマツナオユキ映画ならではのナンともいえない感触が残るという、まさにボーン・トゥ・ビー友松!死ぬまで友松!なこの映画。友松映画を観始めてからというもの、とても観たいと思っていた一作なので、今回観ることが叶って本当に嬉しかったです!

バレード抱かれて(大和川)
自主制作映画「東京道化師」(1988)に続き、本作にも友松監督の故郷を流れる大和川が重要なモチーフとして使われている。わざわざ源流から支流、中流、用水、河口まで撮影している根性には恐れ入る

バラードに抱かれて (4)
バラードに抱かれて(俺は神や)
自作に自らチョイ役で出演することも多い友松監督だが、本作ではかなり重要な役をド迫力の存在感で演じている。「俺は天才や!俺の撮る映画は全て名作!俺のやることは全て正しい!俺の言葉は神の言葉や~!」ほとんどギャグのような台詞だが、もちろん友松監督のこと、半分以上本気だと思われる(笑)

さて、今でも映画製作時、その他プロモーション活動時に自身が納得がいくものを実現するためには自己資金の投入も辞さない友松監督なのですが、特にこの商業映画デビュー時から数年間が一番その頻度が高かったようで、一作一作に数百万もの自己資金を投入されていたようです。200~300万円の予算のピンク映画で200万の上積み…。制作費の半分以上は実費ということになりましょうか。僕の予想では本作で友松監督の実費は主に主題歌・挿入歌等の制作費、ライブのシーンと主人公がスナッフビデオを観てしまうシーン等の撮影に投入されたのではないかと踏んでおります。ピンク映画でココまでのシーンってなかなか見れませんので…。もちろん製作期間に余裕を持たせるための人件費もろもろの増大分ということもありましょうが。う~ん、、、なんだか妙な〆方になってしまいましたが、、、


おわり
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Posted on 2011/04/05 Tue. 23:51 [edit]

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