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えいがとんせいにっき

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友松直之「電脳大奥」(1997) 

電脳大奥(小)

電脳大奥 (1997)
監督:友松直之
脚本:大河原ちさと
制作:幻想配給者
製作:新東宝映画株式会社
特殊メイク:仲谷進(KID`S COMPANY)
音楽:アマリリス
唄:アリス・セイラー(出演も)
協力:倉田プロモーション(他)
出演:白石ひとみ、隆西凌、沓水文人、西野美緒、宮まさ子、村上ゆう、大矢剛功、菅原研治、清水ひとみ、結城哲也(製作も)

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インターネットで出回っているという、禁断のバーチャルゲーム。親友と同僚OL・朋美との三角関係に悩む青年は、その大奥攻略ゲームに没頭する。大奥は朋美とそっくりだったのだ。ゲームは次第に彼の現実を侵略し始める。

◆「友松直之のブログ」より◆
新東宝Vシネマ。大蔵の「コギャル食い大阪テレクラ篇」と同じく、何のコネもなく飛び込み営業で作らせてもらった作品。何と太秦の東映時代劇スタジオを48時間、丸二日使用するという豪華さ。カラオケ映像の制作で知り合った元チャンバラトリオのゆうき哲也さんの口利きでしたな。だから両作品ともゆうきさんがカメオ的に出演しているわけですが、言うまでもなくその後ゆうきさんには萩庭監督をご紹介いただき、「なにわ忠臣蔵」「ミナミの帝王」シリーズの脚本へと続くのでした。

電脳大奥 (21)
謎のゲーム死亡事件を追う刑事役は、友松監督の恩人の一人である結城哲也(aka.チャンバラトリオ)。けっして山本竜二ではない(笑)

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本作は友松監督の最高傑作の一本なのではなかろうか(もちろん最高傑作が何本かあるわけですが)。と同時に友松映画史上最もダークでビターな作品だと感じた。ビデオジャケやオープニングタイトルなどはポップだったり可愛かったりと、とても楽しそうなイメージなのに、である。

電脳大奥(大河原ちさと)

何がホロ苦いかといえば、隆西凌演じる主人公・良一。彼はとても陰気な男で自分の殻に閉じこもっているような負け犬人間である。ある時会社の同僚であり親友の圭介(良一と違ってマッチョで爽やかな好青年)に誘われ、圭介とその恋人・朋美(白石ひとみ)のデートに付き合わされる。ウジウジしてないで一緒に外に出て楽しんてみたらどうだ!といトモダチ心なのだと思うが、その後も彼らは3人で行動を共にするようになる。

電脳大奥00 (1)

そんな折、圭介が謎の死を遂げる。圭介がいなくなったことにより、圭介ありきで朋美と付き合っていた良一は昔にも増して自身への自信のなさや自己嫌悪を増大させてしまい朋美を避けるようになり、現実逃避の手段として怪しいバーチャルゲームにのめり込んでいくのである(実は圭介が死んだ原因は良一がハマっているこのバーチャルゲームが原因なのであった)。しかし、朋美が愛していたのは圭介ではなく良一のほうだったのだ。

電脳大奥(一)
 愛しの君がいつもお前のことを見てるぞ~!気付いてやれよコンニャロ~(涙)

電脳大奥00
本作で白石ひとみの笑顔を見れるのは回想シーンだけ。あとはずっと切ない表情…。本当に切ない映画である

電脳大奥(ゲーム)
 現実はイヤだ!でもゲームの中は最高だ!ここでの俺はヒーローなのだ!

電脳大奥 (15)
 ナードな良一とゲームの中の勇ましい良一を演じ分けた隆西凌、グッジョブ!

この時点でいくつかのホロ苦さ、もどかしさを垣間見ることができる。圭介が死に、朋美との接点を失った(「圭介がいなくなって朋美は俺と一緒にいる理由がなくなってしまった。圭介がいてこその自分であったのであり、ひとりになってしまった自分はただのネクラ野郎でしかないのだ!」)と勘違いした良一は、朋子が置き忘れたハンカチの匂いを嗅ぎながら自慰行為にあけくれ、さらには電脳ゲームにハマり頭がおかしくなってゆく(頭痛が絶えず、バファリンを大量に摂取する主人公は「バラードに抱かれて」の主人公を思わせる)。ゲームの中では現実に存在する自身の敵…嫌な上司やいつも自分を汚物でも見るような目で見る同じマンションの住人、街でからんできたヤクザなどが次々と現れ、(ゲームの中では)勇ましい剣豪の自分にメッタ斬りにされ、また女は抱かれるのである。

電脳大奥(態度が変わる)
ゲームの中で俺に殺された人間は現実でも死に、イカされた女は俺を見る目が違ってくる

電脳大奥(くの一)
良一のことを見ていたのは朋美だけではなかった…(なんでぇなんでぇ、モテるじゃねぇか!)。そんな彼女(西野美緒)もまたくの一となりゲームに登場、めでたく抱かれる(笑)

電脳大奥(バファリン)
朋美がいろいろとアプローチしてくるもそれに気がつかないまま、良一は現実とゲームの境がなくなってゆき…

電脳大奥(悶える)
ゲームの中で抱かれていても現実に感じてしまう朋美。刑事さんが真面目な話をしている最中隣で関係なく悶え続けるシーンは最高w

このゲームの内容も箱をひっくり返せば非情に虚しいものなのであるが、それよりも何よりも、こんなゲームに逃げなくても良一は普通に生活していればいつか愛しくて愛しくてたまらない朋美と両想いでハッピーハッピーな人生を歩むことが出来たのである。いつも遠くから良一を見つめている朋美の姿が哀しい。また、実は圭介は良一の知らないところで朋美にプロポーズしており、朋美はそれを断っている。圭介は「俺ではなく良一のことが好きなんだな…」と気付きその場を立ち去るのだが、このマッチョマンがゲームにハマって不審死というのもあり得ない話で、よっぽど朋美に振られたことがショックだったのであろう…と考えると、圭介にしろ良一にしろ、朋美がもっと早くはっきりと態度を表明していれば頭がパッパラパーにならなくて済んだわけであるからして、ニンともカンとも虚しい物語である。ラストにはさらにダークなオチが待っており、、、ダークだけれどもえらいカッコイイ余韻を残す。ラストで見せる白石ひとみの表情が忘れられない。

電脳大奥

それにしても本作は友松監督自身も「何と太秦の東映時代劇スタジオを48時間、丸二日使用するという豪華さ」とおっしゃられているとおり、やたら豪華な作りの映画(ビデオムービー)である。このスタジオだけではなく、衣装にヘアメイクにいろいろな効果=エフェクトにと、全体的に贅沢な創りがなされている。かなり製作費に余裕があったのかと思いきや、本作にも数百万単位の自己資金が投入されているようだw。その甲斐あって同時期に作られた「コギャル喰い」もこの「電脳大奥」も、非情に面白く、エキサイティングな作品となっている。このように友松監督は条件さえ揃っていればどんなに狂い咲くことも可能。この2011年にもできるだけド派手なロケットみたいな映画を撃ちまくっていただきたい。

電脳大奥(友松直之)


おわり


追伸:
なにやら「ECSTASY GAME エクスタシー・ゲーム 電脳大奥ディレクターズカット」というものがあるらしいのだが、なんとなく友松監督ノータッチのような気がする(笑)。いったいドンなビデオなのであろうか。

■友松監督からのコメント
「電脳大奥」が気に入っていただけるとは、ちょっと意外です。俺的には太秦攻略の快感、という印象がいちばん強くて、内容に思い入れはあまりなかったりします。
 あ、ディレクターズカット版、やったやった。あのね、本編を10分切ってテンポをよくしたバージョンです。現状の本編を気持ちよく視ていただけたのなら、あえて観る必要はないと思われます。


さらに追記:
友松監督が自身のブログ「友松直之のブログ」で本日記を取り上げて下さいました。相変わらず口が悪うございます(笑)。


「電脳大奥」
http://ameblo.jp/n-tomomatu/entry-10808130680.html#main
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Posted on 2011/03/21 Mon. 03:08 [edit]

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